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Q)(学生より)実習などの現場で感じることは、ナースはどうしていろいろな考えを持っているのに、言いたい事をうまく伝えない・話さないのはなぜか?
A)私は、人前で話すのが苦手であった。でも今こうして話しているのは、言いたいこと伝えたいことがあるから。言いたいこと・伝えたいことがあるとき、この言い方ではいけないと感じ、自分の声をテープにとって聞き返したり、書いたりし、大学に行って学んだり、今までやってきている。それでもまだ足りない、今現在も勉強だと思っている。ラーニングやシステムのスタッフも、そのようにしてきている。相手に求めても難しいこともあると思うので、まず自分から疑問に思ったことは、納得するまで相手を捕まえて質問するという姿勢で、ぜひ学んでいってほしい。
Q)看護をお金にすることの理想と現実のギャップについて知りたい。
A)私がこの道に入ったのは、ボランティアからで、ある患者さんからの電話の「助けてください」と言う声からスタートした。3年2ヶ月続いたが、他でやっているナースはいない現状の中で、その人が必要としているが、自分の家庭のこと、収入が必要なことまさに理想と現実のギャップがあった。その時、自分の看護を売ってもいいのではないかと感じた。その時いろいろな人から「看護を売るなんて」と相当言われた。それでも支えてくださっているのは家族だった「看護婦は医師のかばん持ちではない」と言ってくださった。そこから、「いつでも・何処でも・誰でも・何歳でも・どんな重症でも」家で看たい、やりたいという方に可能な限り・限界の中でという姿勢で始めた。若いスタッフや、いろいろな応援団に支えられてやってきたが、自分が3度倒れたときに、結局は自分がどんな形で買っていただくのか、どのようなところに限界を感じながらやってくのかということが重要だと感じた。
Q)(家族の立場より)家族が情報を知れるシステム・ネットワークは・・・
Q)今在宅看護システムで夜の付き添い看護を毎日みてもらっている家族である。
このようなシステムを知る前、必死に探したがみつからなかった。
探せたのは病院の紹介があったから。
いかに家族側が情報を得られるようにするか、言葉を入れればすぐに情報が得られるようなネットワークができて欲しい。
A)「在宅看護」としてキーワードを入れれば出る
Q)それが家族には分からないのだ。
A)どのようなキーワードを入れて欲しいか、是非教えて欲しい
Q)(家族の立場より)お金がないと望むサービスが受けられない現状がある。
Q)有料の看護の値段が高いと感じる。
うちはたまたまお金があったからこのようなサービスを受けられて良かったが、知り合いにも勧めたいけれど、お金がないから受けられないという人がいた。
A)経営者側からすると、今の費用でも非常に厳しい。 保険と有料をどう組み合わせるかが課題である。
看護婦家政婦紹介所では看護婦がいなくなったのは制度上の問題がある。
Q)(家族の立場より)自分も何か動きたい。国の施策が必要だと思うが、何ができるか?
Q)世の中変えたい。ここ(在宅看護システム)はすごくいい。ナースが勉強熱心。
このように看護師が学びつづけられるような環境、夜間も対応してくれる、在宅の看護を助けてくれて、コストを下げるには、国が何か施策・支援をしなければならない。
どう動いていったらいいか。
A)私は今(国や社会に)提案している。私に何ができるか。何をしたらいいか問い掛けている。
長時間の付き添い看護必要な時期がある。必要な人々がいるということを国に認めて欲しいということを言っている。正直、看護はもっと削られる時代になる。(介護への移行)
看護職はきちんと連携が取れ、自分の考えを述べられる、まとめて発表できる、その繰り返しが必要。看護職でない人と交わり、意見交流し、それぞれで提案していく。
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