在宅看護研究センター実証研究の場・日本在宅看護システムー誕生そしてー
施設内看護、看護教育、在宅看護と30余年、看護に真っ向から取り組んできた、そして真の看護にこだわり続けてきた在宅看護研究センター代表「開業ナース・村松静子」。
看護の原点は"母と子の関係にある"という村松は、在宅看護の道を拓いて20年余、その村松が率いるナース集団が日本在宅看護システムです。
ICUから生還した患者の家族からの一言「助けてください」で始めた課外ボランティア活動が在宅看護研究センター発足のきっかけでした。1983年2月のことです。
しかし勤務しながらのボランティアには限界がありました。必要なとき、必要な看護を、必要なだけ提供は出来ませんでした。
その頃出会った、作家の故・遠藤周作氏が「在宅看護は長距離レース、ボランティアでは続かない」と背中を押してくださり、理論と実践の融合を目ざす「在宅看護研究センター」が1986年3月24日に誕生したのです。
1992年4月1日、老人訪問看護ステーションが始動しました。当時の厚生省が当センターをモデルに制度化したのですが、民間にはまだ認可されませんでした。そこで同日、在宅看護研究センターの収益部門を「日本在宅看護システム株式会社」として独立させ、保険適用外の緊急訪問看護の他、長時間付添、外出・外泊・旅行時の付添、あるいは遠隔地移送付添など利用者のニーズにこたえられる様々なサービス形態を揃えて出発しました。
1999年3月、民間にも門戸が開き、11月に在宅看護研究センター付属訪問看護ステーションを開設、翌年には介護保険も始まり、国に看護を買ってもらうとういう念願だった保険適用と、保険適応外の二本立てで看護を提供できるようになりました。
いつでもどこでも誰でも、必要なときに、必要な看護を、必要なだけという理念に一歩近づいたのです。
そして2001年6月、組織を大きく変え、若手ナースによる実践部隊へと再編成、新たな出発をしています。
それぞれの家族が築いてきた家庭の中で繰り広げられる在宅看護。そこはあくまでも療養者が中心であり、療養者と家族が主役です。自由と甘えと温もりがあり、最も自分らしくいられる場です。
在宅医療推進、在院日数短縮など医療・福祉界も大きく揺れ、好む、好まざるに関係なく在宅療養が始まる現状です。
在宅療養における病状の変化、器材・器具のトラブル、療養者・家族の苦痛・不安。このようなときこそ、年齢如何を問わず24時間対応できる専門的な看護が出番になります。どんなに重症でも、年齢を問わずは勿論です。
日本在宅看護システムではスタッフ一同、療養者・家族が主役であり続けられるための在宅看護システムづくりに、各関係機関と一層の連携を図りつつ、日々研鑽を重ねています。
一人一人のナースが行なう看護に、社会の皆さんからの評価をいただき、日本にとって欠くことのできない価値ある看護として認めていただくために。
日本在宅看護システム有限会社
スタッフ一同
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