そもそも、どんな依頼が「研修」や「講演」などの発端だったのか
老人福祉施設から、「笑いと健康」というテーマで依頼があった。
コントを織りまぜ、参加型の進行にしたところ好評を得て、医療福祉関連機関からの講演や研修依頼の輪が広がったように思う。「お笑い芸人」の舞台とは思っていなかった方面からの動きで、当初は自分たちとしても戸惑いがあった。
老人福祉関連以外に、どんなところから声がかかるのか
看護職団体、身体・精神障害者施設、公的機関の新任研修、小・中学校、保育園、幼稚園、成人式の進行など様々。
今の状況をどのように受けとめているか
ある意味、異常事態。みんなコミュニケーションが下手になっている。第三者の介入を得て始めて本音を出せるようなところがある。しかも「笑い」のオブラートに包むことで双方にマイルドに伝わるのではないだろうか。学校の先生や介護、看護の職に就く人が改めてコミュニケーションについて研修を求めるというのもどうなのかと思うが、人と密に接するという面で重要になってくるのでクローズアップされるというだけのこと。状況は誰も同じで、コミュニケーション下手。今、成人式の式典開催のことで毎年問題になっているが、進行を執り行ってみて感じたことの一つを言えば、これも双方の本音を引き出すことで理解が深まり、きちんと社会問題が提起され、市長と新成人がお互いに「うちの新成人は他のところとは違う」、「うちの市長はかっこいい、話がわかる」なんて評価になってしまう。
要は、普段それぞれの生活圏の中で接点が無い上に伝え方を知らない。そこは年代に関係なく問題になっているのだろうと思う。
「笑い」に求められている研修要素とは?
コミュニケーションというのは受け手と送り手があって成り立つもの。
しかしこの両者には受け止め方や発信の仕方など、どうしてもギャップがある。そこをどう伝えあうかが工夫すべきところであり、NAMARAが投げかけることの出来るヒントなんだと思う。
求められていることとして、研修という意味合いよりむしろ今のところレクリエーションとしての効果を期待されていることの方が多いと感じている。それでも「お笑い芸人」としての自分たちのスタンスは崩さず、そこから何か残せるものがあればと考えている。
今後の展望について
どんな要望にも応えていける素地をつくりたい。また、理想としては研修や講習、イベントの"その後"を追ってみたい。その確認や評価をして初めて成功と言えるのではないだろうか。もちろん、もっともっと多くの人に知られたい。認知度を上げて全国展開したいと考えている。
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