八十乙女のつぶやき 国分 アイ Kokubun Ai |
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vol.9 | うどん屋の釜 | 2007-1-25 | |||
『天うらら』という、NHKの朝ドラが放映されていた頃の話である。 NHK教育テレビの「人間講座」で、『文珍流落語への招待』という番組を興味深く見ていたら、わが関心の的“うどん屋の釜”についてさりげなく説明していたのである。出所は上方落語だったのか。とうとう突き止めたという思いで、その番組のテキストを注文した。あいにく評判がよくて売り切れ。いつもの本屋は、NHKにも在庫なしという報告をしてきた。ひょっとして福島ならと思い、電話したら義弟が探して早速送ってくれた。だが、文中にこの言葉の意味の説明はなかった。上方落語からなのか江戸下町の駄洒落なのか、本当のところは今のところ私にははっきりしない。
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vol.8 | ファッションって、どんなこと | 2006-10-19 | |||
ファッション、日本語では流行である。服飾全般、風俗に及び、意味するものは広い。まずは、テレビでしか見たことはないが、あの華麗なファッションショーの舞台と、動き回るモデル嬢の姿が浮かんでくる。 |
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vol.7 | 生涯未熟 | 2006-9-28 | |||
ある時、看護にかかわるある機関の記念シンポジウムに、壇上から意見を述べさせていただく機会を得た。終了後、同じ壇上に座られたE先生から、「先生、お若いですね」と声を掛けられ、思わず「未熟なんですよ」と応えた。謙遜したわけではない。最近、わが身の無知未熟への自覚が強いからだ。 68歳のとき、一念発起して放送大学に入学した。短大教授の肩書きがあっても、専門教育の養成所卒業というのが最終学歴で、特修生という仮入学からのスタートだった。 しかし、一方で、病気は私に逃避の場を与えた。どこかやり残したという思いが、68歳での放送大学入学へとつながっているようだ。畏敬、尊敬してきた職場の友が次々と世を去り、「病み上手の死に下手」と言われながら、私だけが取り残された。その寂しさを埋める、ということでもあったかもしれない。 (1993年)
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