● 国分 アイ Kokubun Ai | |||||
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八十乙女のつぶやき
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vol.13 | 八十乙女のつぶやき | 2008-3-13 | |||
私は今、要介護X度、マンション一人暮らし、82歳の老女である。小学校から、旧制高女卒業。当時の時代の流れに押されて状況し、赤十字看護婦養成所に入学した。赤十字は男子禁制の厳しい全寮制。この間の私はまったく女性社会に生きてきた。 掃除、洗濯、食材の購入はヘルパーさん依存。そのヘルパーさんたちも女性ばかりだ。私にはそのヘルパーさんたちにあだ名を奉る癖がある。18歳の福田さんは"ヤンゲスと福田"。心も優しく万事気の届く山下さんは、ピンクが大好きで身近な用具はみなピンク。だから"ピンクレディー"。福田さんを含めて5名のヘルパーの皆さん、納得している。 料理はほとんどをヘルパーさんにお願いしていて、その作り置きで食事をするので、毎日冷蔵庫の扉を開けない日はない。その扉にヘルパーさん宛のメッセージがはってある。「生ものの食材は、できるだけ新鮮なものを必要なだけ」「食材はよい店で」「冷蔵庫に古くなったものがあったら、捨てたいと思うので声を掛けてください」など書いて、"八十乙女より"と書いた。つまり、私が私に付けたあだ名が"八十乙女"である。 1997年に77歳の喜寿を迎えた記念に、『我が人生・我が看護観』を出し、あれから5年がたった。 (2002年)
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vol.12 | 松の言祝ぎ | 2007-4-3 | |||
先日、旧制高女時代のクラスメートのご招待をいただき、菊池敏子さんの永年続けてこられた能の発表会に、渋谷の松涛まで出かけた。
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vol.11 | 『イスラエルとパレスチナ』(立山良司)を呼んで | 2007-3-8 | |||
正直に言って、私にこれほどのインパクトを与えた本は、最近なかったように思う。看護職として生きてきた71歳の私にとって、関心を持ちつつもその核心に触れることができずにいた、中東問題を論じた本である。この種の本をあまり手にしたことがなかったため、読解に努力を要した部分もある。 日本人は、神も仏もキリスト教も容認し、日常生活でも必要なときに勝手にその様式を取り入れている。我々には考えられぬ、この地の人々の宗教観の執着に驚かされる。
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